大阪地検が論告で無罪求刑、郵便物横領を証明できず

異例の無罪求刑 郵便物横領を証明できず大阪地検新窓

 配達中の郵便物を横領した罪に問われた男性の裁判で、大阪地検は「犯罪の証明ができない」として、異例の「無罪求刑」をしました。

この裁判は去年6月、大阪市内で、配達中の郵便物を持ち去ったとして、24歳のアルバイト男性が業務上横領の罪に問われたものです。男性は逮捕後、一貫して無罪を主張していました。検察側は10日、「被告が犯罪を行った証明ができない」として無罪を求刑。検察官は男性に対し、「誠に申し訳なく思っています」と頭を下げて謝罪しました。無罪求刑を受けて、大阪地裁は男性に無罪の判決を言い渡しました。男性は保釈まで約1カ月間、勾留されていて、大阪地検は「真摯に反省するとともに、同じようなことを繰り返さないよう検察官を指導していきたい」とコメントしています。

郵便物横領「証明できぬ」…大阪地検が無罪論告 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)新窓

 昨年6月、配達中の郵便物を持ち去ったとして業務上横領罪に問われた郵便事業会社のアルバイト男性(24)(休職中)について、大阪地検は10日午前、大阪地裁での公判で「犯罪を行った証明ができない」として、極めて異例の無罪論告をした。福島恵子裁判官は同日午後、無罪を言い渡した。

男性は捜査段階から一貫して否認。地検は論告で「(逮捕から)33日間にわたって身柄を拘束したことを誠に申し訳なく思う」と謝罪した。

男性は昨年6月24日午後2時48分、大阪市内のマンションの住人に配達予定のルームミラー1個(時価5390円相当)を横領した、として起訴された。

男性の弁護人によると、同月26日、この住人が不在者用のロッカーに荷物がないことに気づき、大阪府警に被害届を提出。同年9月、府警が男性を窃盗容疑で逮捕し、地検が業務上横領罪に切り替えて起訴した。

男性の周辺からルームミラーは見つからなかったが、地検は初公判(昨年11月)の冒頭陳述で〈1〉ロッカーの記録では、荷物が入れられた時刻と取り出された時刻は同一〈2〉この時刻にマンション入り口の防犯カメラに映っていたのは男性以外に1人で、何も持っていなかった――との状況証拠から、「男性がロッカーに配達物を入れてすぐに取り出し、持ち去った」と主張した。

しかし弁護側は、ロッカーの記録にエラー表示があることに着目。男性は「扉がちゃんと閉まらなかった」と説明したため、同種ロッカーを調べたところ、エラー表示後、荷物の出し入れが同時刻で記録されることが判明し、公判ではこの記録の解釈が焦点になった。

地検は先月、ロッカーの設計者から記録の仕組みを聴取。この日の公判で地検は、設計者が〈1〉エラー表示が出た後はデータが固定され、荷物を入れたり出したりした記録がずれる〈2〉実際に郵便物が取り出されたのは配達してから少なくとも4時間以上後だった――との趣旨で説明した調書の要旨を朗読した。

(2012年7月10日 読売新聞)

否認事件なのでおそらく逮捕勾留から再勾留で22日間の起訴前勾留、そして起訴11日後に保釈といったところでしょうか。
無罪求刑されたら裁判所もそりゃあ即日判決せざるをえないですよね。

24歳のアルバイトの男性、約1年間の公判、お疲れさまでした。

関連記事:

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 大阪地検が論告で無罪求刑、郵便物横領を証明できず
Share on Facebook

 

Leave a Reply